【落語家柳家小満ん ちょっと一席風流噺】第32回 二階ぞめき
2016.10.24
【労働新聞】
<十三と十五の間に菊を背負い>
9月9日は重陽の節句で、高い丘へ登って菊花酒を飲んで邪気を払うというのが、中国の習わしであった。吉原でも菊節句は正式な紋日とあって、高楼での菊酒を謳い文句にお客に仕舞いを付けさせたことだろうが、前後2度の月見の紋日もあって、都合3度の大散財とあっては、道楽息子が勘当になっても不思議はない。…
筆者:落語家 柳家小満ん
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平成28年10月24日第3085号7面 掲載