【今週の注目資料】平成27年上半期雇用動向調査(平成27年12月発表)
2016.01.18
【労働新聞】
将来性みる中年男性
転職した35~39歳の男性の2割強が転職理由に会社の将来性を挙げていることが、厚生労働省の「平成27年上半期雇用動向調査」で分かった。
平成27年上半期の転職入職者数は、男性130万4500人、女性137万2000人の計267万6500人だった。前職を辞めた理由をみると、「その他の理由(出向等を含む)」を除いた場合、男性で最も多かったのが「定年・契約期間の満了」の18.4%で、次いで「給料等収入が少なかった」が10.3%、「会社の将来が不安だった」が8.4%となっている。女性は「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が13.9%で最も高く、「定年・契約期間の満了」の13.3%、「職場の人間関係が好ましくなかった」の10.9%が続いた。
年齢階級別では、35~39歳男性の23.6%が「会社の将来が不安だった」を、45~49歳女性の23.1%が「職場の人間関係が好ましくなかった」を挙げ、高い数値を示した。
調査は雇用労働力の産業や規模、職業、地域間の移動の実態把握のため行っている。
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平成28年1月18日第3049号10面 掲載