【産業カウンセリングの現場から】第149回 ダイバーシティがもたらす効果
2017.11.27
【安全スタッフ】
職場環境のあり方に関心が
1960年前後には、日本企業において「精神衛生」活動が、一部大企業には限られますが、始められていました。そのころから実際には70年代を通じて、主に想定されていた問題とは、統合失調症など、比較的重い疾患を患われた方への対応であったようです。80年代後半になると、軽度のうつ病も注目されましたが、とくに「ストレス」という言葉が日本社会でも流布してくるなかで、疾患・障害者対策というよりは、そうならないための「ストレス・コーピング」などセルフケアに照準した、政策的な運動(トータルヘルス・プロモーション・プラン)が目立った動きになります。…
執筆:静岡大学 人文社会科学部 教授 荻野 達史
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平成29年12月1日第2295号 掲載