【“制約社員”の活躍レシピ!!】第21回 短時間正社員という制約社員(中)/木谷 宏
2017.12.05
【労働新聞】
大きな可能性を秘めている割に普及がおぼつかない短時間正社員制度の解説を始めた前回に続く今回、制度導入による労使双方のメリットを明らかにしつつ、残業前提の業務慣行の見直しなど、乗り越えるべき課題などを個別に説明していく。風土や慣行の見直しなど容易くはないが、筆者が調査にかかわったケースを1つの成功例として紹介している。
労使双方がメリット 普及に向け課題は5点
「お互い様」の職場風土を
1 短時間正社員のメリット
今回は、短時間正社員制度のメリットをみてみよう。厚生労働省では以下を挙げている。企業と個人のメリットに加えて、これらの特長が地域や社会全体にも影響を及ぼすことが期待されている。
〈企業のメリット〉
① 優秀な人材の獲得
② 従業員(特に女性従業員)の定着率向上
③ 採用コストや教育訓練コストの削減…
筆者:県立広島大学 経営専門職大学院 教授 木谷 宏
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平成29年12月4日第3139号11面 掲載