【裁判例が語る安全衛生最新事情】第170回 三井倉庫事件 荷役運転手の中皮腫死に対する損害賠償 神戸地裁平成21年11月20日判決
2013.02.01
【安全スタッフ】
Ⅰ 事件の概要
被災者亡Aは、昭和26年7月に被告Y社に入社し、同52年までトラクター運転手とし神戸港の三井桟橋付近で勤務した。被告Y社は、港湾荷役や倉庫を営む会社である。亡Aは、平成9年4月に中皮腫と診断され、平成11年6月に中皮腫で死亡した。原告X1は、労働基準監督署長に対して、石綿健康被害救済法に基づき特別遺族年金を請求し、特別遺族年金680万円が支払われている。亡Aの妻X1と子X2が、Y社に対して安全配慮義務違反などを理由として損害賠償求訴訟を提起した。…
執筆:弁護士 外井 浩志
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成25年2月1日第2179号 掲載