【社労士が教える労災認定の境界線】第165回 入社前内定者研修で工場内の脚立から転落し足を負傷
2014.02.01
【安全スタッフ】
災害のあらまし
自動車部品の製造会社で入社前において新入社員の内定者研修が行われた。毎年4月に新卒で入社する学生に対し5日間の工場実習が行われるもので、工場の業務、製品の知識を入社前に習得し、4月から本格的に勤務できるよう現場での研修が行われ、今年度も10人の新入社員全員が参加していた。
ところが、工場内で実習をしていたところ、使用者からの指示で内定者の一人が脚立に上り、機材の入った段ボールの荷物を移動させる際、誤って脚立から転落し足を負傷する事故を起こしてしまった。内定者研修は入社予定者全員の参加が義務づけられており使用者の指示の下、実際の現場で行われる業務が研修として実施され、その間の賃金(日当として1万円)や交通費(実費)も支給されていた。
判断
このケースにおいては、内定者研修という名目ではあるものの、…
執筆:一般社団法人SRアップ21 東京会 T&Kマネジメントオフィス 所長 戸谷 一彦
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平成26年2月1日第2203号 掲載