【社労士が教える労災認定の境界線】第171回 自社消防隊員が他社の火災消火活動中に床に転落し負傷
2014.05.01
【安全スタッフ】
災害のあらまし
S市内のX社は、S市内のY社付近一帯の火災発生に際し、S市消防署の要請に基づき職制の指示に従ってX社常設消防隊が応援出動した。隊員Aは屋上で注水消火作業中、足を滑らせ5mの高さからコンクリート床に転落し負傷した。このため、労災保険を請求した。
判断
この事案は、事業場として緊急の事態が生じ、それに臨んだ緊急業務中に、突如作業員の身に降りかかった事故について、療養・休業補償給付を労働基準監督署長に請求したもの。労基署長が請求人の災害は業務上の事由によるものとは認められないとして、これを支給しない旨の処分をしたことに対して、不服申し立てをした。…
執筆:一般社団法人SRアップ21 福岡会 黒田事務所 所長 黒田 隆二
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成26年5月1日第2209号 掲載