【社労士が教える労災認定の境界線】第177回 上司の異常な叱責によるストレスで精神障害を発病し自殺
2014.08.01
【安全スタッフ】
災害のあらまし
医薬品の製造、販売を業とするS社に医療情報担当者として勤務していたAは上司Bから、営業成績や仕事の仕方に対して、しばしば厳しい叱責・叱咤・罵言を受けていた。それらが主因ないし誘因とみられる精神障害を発症し、遂には家族や上司を名宛人とする8通の遺書を残し、公園内の立木の枝で首をつって自殺するに至った。
遺族である妻がAの死亡に関して、労災保険法に基づく遺族補償年金および葬祭料の支給を請求した。…
執筆:一般社団法人SRアップ21 東京会 社会保険労務士永井事務所 所長 永井 康幸
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平成26年8月1日第2215号 掲載