【裁判例が語る安全衛生最新事情】第188回 サノヤス・ヒシノ明昌事件 中皮腫罹患に対する元請業者の責任 大阪地裁平成23年9月16日判決
2013.11.01
【安全スタッフ】
Ⅰ 事件の概要
原告X1~X4は、亡Aの妻と子ら3人である。亡Aは、船舶の建造・修繕などを目的とする被告Y会社の下請会社であるB会社に勤務していた。
B社はY社の作業所である製造所内で修繕業務を請負っており、亡Aは、昭和42年4月から平成18年12月まで、作業に従事しており現場監督であったが、退職後、平成21年8月頃、中皮腫に罹患して、平成22年9月に死亡した。
X1~X4は、Y社の安全配慮義務違反により、亡Aは中皮腫に罹患して死亡したとして、Y社に対して損害賠償請求訴訟を提起した。…
執筆:弁護士 外井 浩志
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平成25年11月1日第2197号 掲載