【社労士が教える労災認定の境界線】第155回 業務以外の除雪作業を行った製造工が転倒し右ひじを骨折
2013.06.15
【安全スタッフ】
災害のあらまし
Y社は、機械器具製造業を営む会社である。積雪地域に所在するY社は冬期間、会社敷地などの除雪を業者に委託していた。大雪注意報が発令されていたある朝、予報以上の積雪のため、委託業者による除雪が始業時刻に間に合わなかった。そこで数人の社員で、社屋に接する歩道の雪かきをしていたところ、社員Aが誤って転倒し、右ひじを亀裂骨折してしまった。会社は、除雪を業者に委託しており、雪かき作業を社員に直接指示することはなかったが、冬期間に数回、今回のような想定以上の降雪があった場合、慣例として若手社員が雪かきを行っていた。…
執筆:一般社団法人SRアップ21 山形会 社会保険労務士西村事務所 所長 西村 吉則
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平成25年6月15日第2188号 掲載