【産業カウンセリングの現場から】第78回 ある産業カウンセラーの一日
2014.08.15
【安全スタッフ】
上司が部下の心配をして…
専任者として企業内相談室を担当する、ある産業カウンセラーの一日を紹介したい。「ルルル、ルルル…」今日の予定を確認していると、相談室の電話が鳴った。「部下のことで相談したいんだけど…」最近元気がなく気になる部下がいるとのこと。予約の空き時間を確認して面談の約束をする。このように上司が部下の様子を心配して来られるケースも増えているのは、管理監督者に行っているメンタルヘルス研修の効果もあるのだろう。まずは上司から話を伺って、必要があれば本人にも相談室に来てもらうよう声掛けをお願いするケースが時々ある。上司のメンタルヘルスへの理解が、部下の不調の早期発見や未然防止に大きく影響することは強く感じている。
今日最初の来談者は30歳代の専門職。彼女は先輩の自分への言動から強烈なショックを受けて混乱し、自ら来談された。…
執筆:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会 東京支部 副支部長 中川 智子
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平成26年8月15日第2216号 掲載