【産業カウンセリングの現場から】第45回 風通しの良い職場だからがんばれる
2013.04.01
【安全スタッフ】
脳裏に焼き付いた「涙」
初めて「傾聴」という文字を目にした時に団塊の世代である私にとっては、かなりのインパクトを感じました。そのことは「傾聴」という考え方に接したことのなかった高度成長時代を過ごしてきたことに起因しているのではと思っています。縦型組織の中で強力なリーダーシップの上司の下、がんばってきた、がんばることが当たり前、そんな体験が背景にあると思っています。「うつ病」に代表されるメンタル不調者に対して耐ストレス性が弱いからだという一面だけで片付ける同世代もいますが、私の場合は不調者の心の状態を学んでみたいという気持ちのほうが強かったのです。
その「傾聴」ということに直面した出来事がありました。入社間もない社員の所属する職場から連絡があり、何か悩んでいる様子なので本人と面談してほしいというものでした。…
執筆:鹿児島産業保健推進センター メンタルヘルス対策支援センター 対策促進員 竹下 和範
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成25年4月1日第2183号 掲載