【産業カウンセリングの現場から】第60回 スーパーバイザーの講座で視野広がる
2013.11.15
【安全スタッフ】
相談内容が多様で複雑
メンタルヘルスに関わる仕事に携わっていますが、自己研さんがとても大切だと思っています。私自身は、相談業務の比重が大きいのですが、教育研修、コンサルテーションなども関わっています。いずれの場合も組織の業務内容、風土、時代背景などにより求められるものが異なり、そのなかで働く人たちの相談内容はさらに多様で複雑になってきていると思っています。
相談に来られた方の多様な価値観・生き方、思いを丁寧にくみ取り、理解することが大切なのですが、自分の思い込みで理解してしまうことや理解しきれず戸惑ったり、行き詰まったりすることも出てきます。自分の経験だけに頼ったり、ひとりよがりな展開にしたりすることを防ぐために、相談できる機会や存在が大切だと私は思っています。同業同士で検討しあうということもあるでしょうが、自分自身の特性や癖を理解してもらえている先人との関係の中で検討できることで、道筋が開けていくだけでなく、自分自身の成長にもつながります。
このように助言や指導などを受ける育成の場(機会)のことを、「スーパービジョン」、…
執筆:臨床心理士 シニア産業カウンセラー キャリア・コンサルティング技能士 小松原 智子
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成25年11月15日第2198号 掲載