【産業カウンセリングの現場から】第102回 孤独に寄り添う重要性を肝に銘じ
2015.08.15
【安全スタッフ】
「休業中のケア」を中心に
うつ病になって15年前に4カ月休業した。その2年後、従業員相談室を始めた。当社は、輸入車ディーラー業を営んでおり、従業員約5000人が全国200カ所の事業所で仕事をしている。平均1事業所20数人になるが、10人から15人の事業所も少なくない。当社に産業保健の専門組織はない。さまざまな自動車ディーラー会社が集まった総合型健康保険組合と月1度来てもらう産業医の先生のお世話になっている。メンタルヘルス対策は、従業員相談室の心理相談員2人で休業中の人の復帰支援を中心に全国を担当している。
従業員相談室に携わった13年の間に復帰支援の手引きが公表され、大改訂もされた。われわれはこの手引きを道標として仕事をつくってきた。しかし、われわれの仕事の仕方・考え方には手引きと大きく違っている所がある。…
執筆:㈱ヤナセ 人事部従業員相談室長 関東心理相談員会 副会長
心理相談員 産業カウンセラー 綿貫 良彦
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平成27年8月15日第2240号 掲載