【社労士が教える労災認定の境界線】第207回 パソコンの納品作業中にぎっくり腰に
2015.11.15
【安全スタッフ】
災害のあらまし
Y社は、OA機器の販売などを行う事業者である。Y社に営業職として勤務するAは、取引先への納品作業中、パソコンが入った段ボール(約15㎏)を前かがみの体勢で持ち上げた際に、腰がぎくっとなり激しい痛みを感じた。Aは、3日程度自宅療養したものの症状は悪化。その後、救急搬送された病院で急性腰痛症および腰椎椎間板ヘルニアと診断され、数日間入院した。
判断
今回のケースは、Aが通常の業務をしている最中に負傷したものである。しかし、Aにはそれまでに既往の腰痛はなく、…
執筆:一般社団法人SRアップ21 兵庫会 パール社労士オフィス 所長 藤本 佳子
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平成27年11月15日第2246号 掲載