【想いはせれば】第42回 労働災害のニオイ
2016.09.15
【安全スタッフ】
私が現場で働いていたころ、ほとんど毎日10時半前後に工場長が一人で現場に回ってきていました。化学工場でしたから、建物や構造物は一様ではなく、階段あり渡り廊下あり、広い通路や狭い通路など、毎日職場を巡回して歩く距離は5kmを超え約2時間の工程でした。巡回中に出会う作業者には「何か問題はないかね?」と声をかけ、「問題なしです」の返答には笑顔で「よし、よし、頼むよ」と言いながら次の現場に向かっていました。その工場長が異動で変わると、新しい工場長は現場を回ってこなくなったので、あの午前中の巡回は、会社が決めた「工場長職務」ではなかったようです。…
執筆:セフティレビュー 代表 末松 清志
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平成28年9月15日第2266号 掲載