【産業カウンセリングの現場から】第113回 現場知る保健師の面接を

2016.02.15 【安全スタッフ】
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スクリーニングで終わらせない

 私は大学を卒業して以来ほぼ50年、産業保健分野で仕事をしてきました。なかでも企業の健康管理や健康保険組合連合会に籍を置き、健保組合の保健事業に関わることが主でした。

 企業に就職したときは、結核の早期発見・早期治療を目的とした健康診断が功を奏し、職場の結核による休業者も減少してきたころでした。そして高血圧者が目立ち始め、「成人病」対策や職場不適応などの精神衛生管理が話題になり始めました。これらの疾患は、従来のスクリーニング機能の健康診断では対応しきれず、職場単位の巡回方式や誕生月健診と銘打った個人面談を重視した定期健康診断方式とする企業が増えてきました。

 この度のストレスチェックは、まさに高ストレス者のスクリーニングにすぎません。そこで、…

執筆:東京工科大学産業保健実践研究センター 客員教授
一般社団法人日本産業保健サポートセンター 理事
日本産業精神保健学会 常任理事 飯島 美世子

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平成28年2月15日第2252号 掲載
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