【イラストで学ぶリスクアセスメント】第162回 簡易梱包室内での災害
2018.01.08
【安全スタッフ】
冬季は職場でも暖房器を使用することが多く、暖房器などの不完全燃焼で発生する典型的な中毒〔一酸化炭素中毒(以下、「CO中毒」)〕は、いまだに「克服できない課題」です。原因は、密閉された部屋・タンクなどの場所での「換気不良」で多発しています。一酸化炭素は、「無色・無臭の気体」なので、一酸化炭素に対する「無知(知識・知恵がない)や油断」が災害の誘因です。今回は冬季に、職場だけでなく、住宅でも多い「CO中毒」をテーマにします。なお、忘れてはならない「CO中毒の重大災害」の一部を添えました。
発電機稼動させCO中毒に
当事業場では、事業拡大に伴い天候(雨・雪・風)に左右されない梱包室が必要となりました。製造棟内は手狭になり、簡易梱包室として製造棟に隣接した既設の倉庫用大型テント〔*4〕内部に、木材の切断と加工が可能な、「防火・防風・暖房」を考慮した作業環境とするために、大型テント内に簡易型建枠(以下、「建枠」)(建枠幅60cm・建枠高1.7m)を3層組〔*5〕した大断面(内幅7.3m・高さ5.3m・奥行18m)を確保。…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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平成30年1月15日第2298号 掲載