【想いはせれば】第74回 笑えない「手遅れ先生」
2018.01.08
【安全スタッフ】
▶映画やテレビでよく見る江戸時代の名医「赤ひげ先生」は、名医のうえに正義感や責任感が強く、また腕っ節が強くて人情家。貧乏人からは治療代を取らないなど、皆に慕われる名医でした。
一方、当時の医者は現在のような国家資格などはなく、誰でも医者の看板を掲げることが可能で、薮(やぶ)医者も多かったようでした。
薮医者とは、適切な診療能力や治療能力を持たない医者の俗称・蔑称であり、ヘボ医者、ダメ医者などといわれたりしていました。薮医者の語源には諸説あって、薮は見通しが悪い、病気の見通しができない医者だから、医院の裏の薮から薬草を摘んできて処方するから、薮(田舎)の医者は怪しい呪術で病気を治療するから、などがあります。…
執筆:セフテイレビュー 代表 末松 清志
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平成30年1月15日第2298号 掲載