【事故防止 人の問題を考える】第10回 人の注意力には限界がある。「○○に注意」に物申す!(後編)
2017.02.15
【安全スタッフ】
自分が気にすることしか注意を払わない
不注意による労働災害はどのように対策を考えていけばよいのでしょうか。
対策の第一歩として、「人間の注意力には限界がある」、このことを肝に銘じなければなりません。注意力に限界がある人間に対し、作業中は朝から晩まで安全に注意を払い続けなさいは無理ですよね。
高速道路で山間部を走行中、「シカに注意」の道路標識を見かけることがありますが、ドライバーにこのようなシカの飛び出しの可能性があるという新たな危険情報を提供することは一定の効果があります。しかし、「シカに注意し続けなさい」は無理です。…
執筆:労働安全衛生総合研究所 リスク管理研究センター センター長 高木 元也
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平成29年2月15日第2276号 掲載