【事故防止 人の問題を考える】第11回 危険を軽視する現場では最も多くやっかいで対策が難しい
2017.03.01
【安全スタッフ】
慌ただしい年度末は事故が起きやすい
年度末を迎えました。役所などとの単年度契約での仕事は、年度末は、工期(納期)に間に合わせるため、慌ただしくなることがよくあります。しかし、その慌ただしさは現場の安全に悪影響を及ぼすことがあります。
建設現場の責任者の多くは、安全対策上の重点課題に無理な工期設定を挙げます。ある責任者は、「無理な工期設定は事故が起きやすい。突貫工事になると一度に大量の作業員が必要となり、外部から未熟練な者を連れてこざるを得ない。時間に余裕がなく、彼らの業務適正がつかめず十分な教育訓練もできず、事故が起こりやすくなる」と語っていました。…
執筆:労働安全衛生総合研究所 リスク管理研究センター センター長 高木 元也
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平成29年3月1日第2277号 掲載