【裁判例が語る安全衛生最新事情】第289回 糸島市事件 自殺前半年の業務に過重なもの認めず 福岡地裁平成28年1月21日判決
2018.01.26
【安全スタッフ】
Ⅰ 事件の概要
被災者亡Aは、被告Y市に勤務していたが、公務上の心理的負荷のために精神障害を発症し、過労により自殺したとして、亡Aの遺族がY市に対して国賠法1条1項に基づいて損害賠償請求をした事案である。
亡Aは、昭和56年4月にY市の前身であるY町に採用され、その後、M市に勤務し、合併によりY市となったが、平成22年1月からは担当課長を務めていた。…
執筆:弁護士 外井 浩志
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平成30年2月1日第2299号 掲載