【事故防止 人の問題を考える】第4回 この半世紀、「人の問題」の解決で労災が大幅に減少(前編)
2016.11.15
【安全スタッフ】
半世紀で災害は8割超も減少
わが国の労働災害の発生件数は、どのように推移してきたのでしょうか。この半世紀を振り返ってみます。
全産業の死亡者数の推移をみると、半世紀前の昭和40年には6046人にも及んでいましたが、平成27年には972人まで、実に84%も減少しました。また、初めて1000人を下回りました。今から20年前、バブル終焉期の平成7年の死亡者数2414人と比べても、平成27年は60%も減少しています(資料)。
一方、死傷者数は、昭和40年は全産業で40万8331人(休業8日以上対象※)でしたが、平成27年には11万6311人(休業4日以上対象)まで大きく減少しました。
このように、この半世紀、労働災害は大幅に減少しましたが、これらは現場関係者の皆さんの努力の賜物に他なりません。
では、どうしてこれほど減少してきたのでしょうか。…
執筆:労働安全衛生総合研究所 リスク管理研究センター センター長 高木 元也
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平成28年11月15日第2270号 掲載