【事故防止 人の問題を考える】第5回 この半世紀、「人の問題」の解決で労災が大幅に減少(後編)
2016.12.01
【安全スタッフ】
死角による「うっかり」事故を防ぐ
機械化、省人化
機械化、省人化などにより、現場で人が行う作業が減ったことは、確実に労働災害を減らしました。例えば、電柱上での作業。電柱の昇り降りがある限り、電柱からの墜落はなくなりません。しかし、機械化が進み、高所作業車を使用し電柱の昇り降りをなくせば、電柱の昇り降りによる墜落はなくなります。
ただ、高所作業車からの墜落災害、高所作業車上でのブーム操作時のはさまれ災害など、機械化に伴う新たなリスクが発生することを忘れてはいけません。…
執筆:労働安全衛生総合研究所 リスク管理研究センター センター長 高木 元也
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平成28年12月1日第2271号 掲載