【送検事例】複数の荷を固定せずつり上げ
2014.07.01
【安全スタッフ】
東京・渋谷労働基準監督署は、建設工事現場でクレーンで荷をつるときの安全対策を講じていなかったとして、二次下請けの個人事業主を安衛法違反容疑で東京地検に書類送検した。5階建ビル新築工事現場でクレーンのつり荷が落下、通行中の労働者の頭部に直撃して死亡する労働災害が起きた。つり荷であるパイプサポートは結束されておらず、崩れやすい状態だった。(H26・5・14)
事件の概要
事故は5階建ビル新築工事現場で発生した。クレーンでパイプサポート(直径約6.5cm、長さ約1.5m)約30本を地上から4階につり上げようとしたところ、推定約15mの高さからつり荷が崩れ落下。通行していた労働者の頭部に直撃し、死亡するという労働災害が起きた。
渋谷労基署の調べによると、パイプサポートはワイヤロープで玉掛けしただけで崩れやすい状態だった。クレーン則第29条では、複数の荷を一度につり上げる場合は…
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平成26年7月1日第2213号 掲載