【送検事例】救出時に空気呼吸器使用させず

2015.04.15 【安全スタッフ】
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 広島北労働基準監督署は、硫化水素中毒にかかった労働者を救出する際、救助を行う者に空気呼吸器を使用させなかったとして、産業廃棄物処理会社と工場長、係長を安衛法違反の疑いで広島地検に書類送検した。産業廃棄物の前処理工場で、労働者がフォークリフトで産業廃棄物をピットに入れたところ、硫化水素が発生。1人の労働者が倒れ、救出作業に当たった6人も中毒となった。(H27・3・10)

事件の概要

 事故は昨年7月24日、産業廃棄物処理工場の前処理工場で起きた。労働者がフォークリフトを使用して、ドラム缶に入っている産業廃棄物をピットに入れた際に硫化水素が発生した。1人の労働者が倒れたため、労働者6人が助けに行こうと近づいたところ硫化水素中毒にかかった。労働者7人は1週間ほど入院した。…

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平成27年4月15日第2232号 掲載
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