【送検事例】煮沸槽への転落防止措置怠る
2015.07.01
【安全スタッフ】
埼玉・春日部労働基準監督署は、煮沸槽に柵などを設けず転落防止対策を怠っていたとして、めっき処理会社と同社代表取締役を安衛法違反の疑いで、さいたま地検に書類送検した。中国からの技能実習生の労働者に鉄製品を溶融亜鉛めっきをするための前処理作業を行わせていたところ、高温のアンモニウム水溶液が入った槽に転落。全身火傷による多臓器不全のため3日後に死亡した。(H27・5・13)
事件の概要
災害は、溶融亜鉛めっきをするための「前処理」と呼ばれる工程で発生。鉄などの材料を溶融亜鉛に浸してめっきをする前に、材料の表面の錆や脂を除去したり、材料と亜鉛の合金反応を促進するために皮膜の形成を行う工程を前処理という。中国人技能実習生の労働者は、前処理を行っていたところ、その工程で使用する摂氏約93℃の塩化アンモニウム水溶液が入った槽に転落。…
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平成27年7月1日第2237号 掲載