【送検事例・図入り】直ちに停止できる装置がなく
2015.12.15
【安全スタッフ】
千葉・船橋労働基準監督署は、コンベヤーの非常停止装置を備えていなかったとして、建設廃材のリサイクル業の会社と工場管理責任者を安衛法違反の疑いで、千葉地検に書類送検した。労働者が稼働中のコンベヤーに建設廃材をシャベルで載せる作業を行っていたところ、回転部分に石がはまった。左手で取り除こうとしたとき、腕ごと回転部分に巻き込まれた。(H27・10・20)
事件の概要
事故は、建設廃材のリサイクル工場で発生した。コンクリートガラなどを粉砕する工程で、労働者はバラバラになってコンベヤーに載ってくる廃材からクギや木くずを手で取り除く仕事をしていた。コンベヤーで運ばれてくる廃材には、どうしても脇に落ちるものがある。その落ちた廃材をもう一度、シャベルですくって一輪車で運び、もう一度コンベヤーに載せていた。
その作業中に、比較的大きめの石が回転部分にはまってしまった。労働者がシャベルを使って落とそうとしていたところ、柄の部分から先が抜けてしまった。…
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平成27年12月15日第2248号 掲載