【イチからカクニン安衛法】配線・移動電線の安全基準
2015.03.15
【安全スタッフ】
湿気による感電に注意
安衛則で定める「電気による危険の防止」(第2編5章)の2・3節では配線・移動電線と停電作業に関する安全基準を定めています。
絶縁被覆があっても損傷がある電線や裸電線などは、接触した労働者が感電するおそれがあります。直接の接触だけでなく、濡れた床や金属板上では、伝導による事故も発生します。そこで、電線を用いる場合に注意すべき事項を定めているものです。
まず、ことばの定義ですが、配線とは「がいし引工事、線ぴ工事、金属管工事、ケーブル工事等によって固定されている電線」をいいます(昭35・11・22基発990号)。「線ぴ」とは電気工事の関係者以外あまり聞いたことのない用語ですが、実は日常生活でもよくみかけるものです。オフィスの壁等に電線を這わせる際、壁と同じ色の小さなダクト状の覆いをかぶせることがよくあります。電気工事士の用語辞典では、「幅が5cm以下で肉厚が0.5mm以上のものを線ぴ」と呼ぶと説明してあります。
これに対し、移動電線とは…
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平成27年3月15日第2230号 掲載