【イラストで学ぶリスクアセスメント】第61回 らせん階段からの墜落・転落
2013.10.01
【安全スタッフ】
階段は上下階への移動手段として利用する設備で、標準的な直進階段は踏面とけ上げの傾斜角(勾配)は一定で、ISO/JISの推奨値は30度~38度です。今回は、け上げは一定ですが、踏面が放射状で一定でない螺旋(らせん)階段をテーマにします。
《らせん階段の特徴》
利点:①鋼製で工場製作が多いので現場での組立てが早い、②外径が2.3m程度で、狭い場所に設置が容易、③屋外設置は避難階段として極めて有効、④踊り場を設置すれば、各階への出入りが容易。
難点:⑤工場製作は、公道運搬上の幅・高さに制限があるので、直径は最大2.3m程度のものが多い、⑥支柱周囲の踏面(段板)が放射状なので踏面の奥行きは一定でなく、傾斜角は場所によって違う。…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中野 洋一
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平成25年10月1日第2195号 掲載