【社労士が教える労災認定の境界線】第261回 中途入社3日目の社員が休憩中にトイレで転倒
2018.02.09
【安全スタッフ】
災害のあらまし
電子部品の製造を営むA社は、業務災害の防止、安全衛生教育に力を入れている優良事業所である。その一環として始業前の体操や5S(整理・整頓・清潔・清掃・躾)にも熱心に取り組んでおり、過去5年業務災害は発生していなかった。
そんな折、法律事務所に勤務経験があるK氏が、A社の特許部門に中途入社した。働き始めて3日後の休憩時間中のこと、トイレ入口で転倒し右ひざを負傷する事故①が発生した。
その1年後、今度は近隣の取引先へ出張を命じられたK氏が、出張先の駐車場のグレイチングで滑って転倒、左足首の靭帯(じんたい)を負傷する事故②が発生した。…
執筆:一般社団法人SRアップ21 高知会
前中社労士事務所 所長 前中 博雄
◇SRアップ21:www.srup21.or.jp
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平成30年2月15日第2300号 掲載