【イラストで学ぶリスクアセスメント】第84回 金属シャーの災害防止
2014.09.15
【安全スタッフ】
シャーは隙間が少なく接した2つの鋭利で長い刃物の運動によって、金属その他の加工材(材料)を切断する機械の総称で、材料の材質により金属切断用を金属シャー、紙切断用を紙断裁機と呼びます。
金属シャーの能力は2.3mm×1000mmのように、板厚と切断できる材料の幅の組み合わせで表示されます。紙断裁機は斜めに下降する鋭利な刃物によって、うす紙から分厚いものまでを切断することができる機械で、テーブルの幅、紙押さえの構造、刃部が下降する方向、送り出しの方法などによって分類されます。今回は動力による金属シャーをテーマにします。
刃部に接触し複数の指を切断
金属シャー(2.3mm×2000mm)で、操作者Aと補助作業者Bが幅1000mmの材料の切断作業を行っていました(イラストA)。連続作業で切断くずが散乱したので、BはAの許可を得ないで切断作業の合間に両側面から右手で手工具を使い、切断くずの片付けをしていました。…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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平成26年9月15日第2218号 掲載