【イラストで学ぶリスクアセスメント】第97回 溶断中の火花による災害
2015.04.15
【安全スタッフ】
ガス溶断作業は、油断すると火災、爆発以外にも火傷、破裂および有害物による障害などがあります。ガス溶断作業は、吹管の火口に作られた高温の火花(スパーク)が意外と遠くまで飛び(図)、すぐには消えません。前回は「ガス溶断作業での火災」をテーマにしましたので、今回は火花による爆発をテーマにします。
〔参考〕蓄圧式消火器は、窒素ガスが常時7.0~9.8×10⁻¹MPaで蓄圧。
空のドラム缶に引火し爆発
工作室の中で、空になったドラム缶の上部を溶断しようとして、溶断開始直後にドラム缶内に溜まっていたガソリン〔まめ知識参照〕の蒸気ガスに引火し爆発〔※〕。溶断作業者Aと協力業者の依頼者Bは、爆発の衝撃波で吹き飛ばされて両壁に激突した。…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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平成27年4月15日第2232号 掲載