【イラストで学ぶリスクアセスメント】第123回 縦型業務用撹拌機での災害
2016.05.15
【安全スタッフ】
今回は食品製造業の研究所・研究室などで、新商品の開発などに使用している、縦型の業務用撹拌機〔*1〕(以後、撹拌機)をテーマにします。
縦型撹拌機〔*2〕の危険性は、①撹拌作業中、手や袖口などが巻き込まれ、②清掃・点検中などで誤った起動、③床面に固定していない撹拌機が転倒、④インターロックの故障、⑤取り扱い不備で異物が混入、⑥化学薬品など食品以外の用途外使用。
〔*1〕「撹拌機について・撹拌機の法規制・安全距離」は、第122回を参考に!
〔*2〕当撹拌機の仕様は、(a)形状(幅×奥行×高さ):40×44×88cm、(b)加工対象物:食品、(c)容器容量:5ℓ、(d)加工能力:2~3ℓ、(e)製品質量:約70kg、(f)使用温度:5~50℃、(g)運転モードと操作方法:自動/手動・操作盤での押し釦SW、(h)作業姿勢:直立/かがみ込み、(i)作業者の作業位置:機械本体の正面/側面。
回転翼に手を巻き込まれ骨折
〔撹拌機2台の設置状況〕
当研究室は、ビスケットなどの新商品を開発している。両撹拌機は、30年前製造の丈夫な中古購入の同一機種で、…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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平成28年5月15日第2258号 掲載