【イラストで学ぶリスクアセスメント】第137回 凍結斜面での転倒災害
謹んで新年のご挨拶を申しあげます。旧年中は、当連載をお読みいただき、ありがとうございました。津波による大被害をもたらした東日本大震災〔*1〕の直後からスタートした当連載は、皆様の応援のおかげで今年で7年目になります。本年も「官庁・民間の全事業場での災害事例・重大ヒヤリ」をテーマに、「災害などの主な原因と具体的〔*2〕な対策案を、イラストで示して解説」します。なお、本連載の中から「74テーマ」を選び出し、全面的な見直し〔イラストと文章を加筆修正〕を行ったうえで、この度『製造現場等におけるイラストで学ぶリスクアセスメント(第1集)』(労働新聞社刊)を出版しましたので、活用していただければ幸いです。
〔*1〕津波災害による「死者・行方不明者数は、1万8451人」(警察庁:2016年9月9日現在)で、特に、岩手県・宮城県・福島県では、津波で甚大な被害を受けました。今後、太平洋沿岸では「首都直下地震や南海トラフ巨大地震」による大津波が想定されるので、心の備えとしては「3・11を忘れない、防寒着(合羽)を着て高い場所に逃げる」です。
〔*2〕史上最悪の津波災害は、「インドネシア・スマトラ島沖地震〔M9.1〕(2014年12月26日)」で、最大高さ51m、死者22万7899人(東北大学:グローバル津波評価)。
地域差はありますが1月~3月は、夏季と違い気象状況が著しく変化します。朝夕の気温が低い時間帯・日当たりの悪い場所では、路面が凍結するので、就業中だけでなく朝夕の通勤・帰宅途上、日常生活でも凍結面の滑りによる転倒災害(スリップ事故)が、頻繁に発生しますので、今回は「凍結斜面での転倒災害」をテーマにします。…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら