【超高齢社会の働き方・働かせ方】第7回 立体的マネジメント 部下の任務が中心に 高い視点から指導育成を/糸賀 大
2018.02.26
【労働新聞】
PDSだけでは不十分
今回はマネジメントサイクルに関し、マネジメントの中身をより濃いものにするための手順・技法について解説する。
高齢者を活かすには、これから紹介する立体的マネジメントの展開が待たれる。無論、立体的マネジメントは若年層を含む全ての階層に有効に作用するものだが、高齢者にはひと際きめの細かい指導育成型のマネジメントが必要になるため、特に有効である。
(1)立体的マネジメントとは
一般に、マネジメントサイクルといえば、プラン(P)、実施(D)、反省総括(S)のいわゆるPDSの展開のことを指す。部下を持たないビジネスマンにとってはそのまま当てはまるが、部下を持つ管理者はこれでは不十分である。
管理者は、部下の働きを通じて業務を遂行する。PDSのDの部分は自身が行うのではなく、部下の任務である。部下の行うDを様ざまな視点から管理し、部下が成果を上げることができるように心掛けることが大切である。
部下がDを円滑に運び成果を上げるためには、管理者は部下のDを中心とし、一段高い視点から適切な管理行動をとっていく必要がある。
部下が成果を上げ、それを通じて成長していくためにどういう管理を展開していくべきかを表したのが、立体的マネジメントという概念である(別図)。以下、立体的マネジメントに関して若干の解説をしてみる。…
筆者:合資会社 社長支援室 代表 糸賀 大
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平成30年2月26日第3150号13面 掲載