【裁判例が語る安全衛生最新事情】第292回 プロシード事件 うつで退職した社員への損害賠償認めず 横浜地裁平成29年3月30日判決
2018.03.09
【安全スタッフ】
Ⅰ 事件の概要
原告X社は、コンピューターのソフト・ハードウェアの設計・製造・販売などを目的とする会社である。X社の代表取締役はAである。被告YはX社の社員であり、平成26年4月にシステムエンジニアとして入社した。そして、X社の指示によりB社においてシステム開発業務に従事した。
ところが、Yは平成26年12月20日から21日にかけて、上司であるC部長と面談して平成27年1月末日付で精神疾患を患っていることを理由に退職したい旨を申し出た。さらに、12月21日夕方、Yの母とX社の部長であるCとDを交えて面談し、Yの退職を確認した。ところが、12月22日から同月25日まで、YはX社を欠勤し、連絡が付かないために代表者AとD部長が社員寮に赴き、Yと面談した。…
執筆:弁護士 外井 浩志
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平成30年3月15日 第2302号 掲載