【超高齢社会の働き方・働かせ方】第9回 高齢者向け賃金制度 成果次第では復活も 立ち位置示し意欲喚起/糸賀 大
2018.03.12
【労働新聞】
必要悪か”育成”投資か
今回は、賃金制度の再構築について考えたい。目標管理制度を導入したり、管理制度を変革したりしてみても、従業員の最大の関心事は賃金にある。また、賃金は経営側にとっては最大のコストである。この大きなコストを必要悪として捉えるのか、人材育成のための投資として考えるのかによって、企業経営のスタンスは大きく変わる。
少子超高齢社会における賃金制度は、高齢者がヤル気を失わずに、社業に打ち込み続けることができる制度でなければならない。人を大切にする経営理念の下、良くやった人には厚く、残念ながら目標未達に終わった人にはそれなりの処遇を行う。さらにいえば、目標未達の人を出さない指導育成型の労務管理を行うことが、高齢者を活かすことの前提となろう。
過去の実績を引きずることなく、常に未来志向の制度を作ることも大切である。つまり…
筆者:合資会社 社長支援室 代表 糸賀 大
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平成30年3月12日第3152号13面 掲載