【雇用社会の未来予想図~技術革新と働き方~】第12回 先端技術で健康管理が変わる/大内 伸哉
2018.03.29
【労働新聞】
人事管理の世界を科学的で客観的な姿に変えて行く「HRテック」。そのメリット・デメリットの存在を教えた前回に続く今回は、社員の「健康管理」を様変わりさせる可能性を筆者は指摘する。健康情報という個人情報の中でもセンシティブな情報を扱うためリスクもあるが、社員の健康度を高められたり、企業の安全配慮義務が軽減される可能性もあることなどを教える。
可視化が促す新発想 社員の健康責任は誰に
難しい事務系の疲労測定
社員の安全や健康の確保は、労働法の古くからの最重要テーマだが、近年では、「健康経営」という観点から、企業にとっても重要なテーマとなっている。
社員の健康を損なう要因として、まず思い付くのは、過労やストレスだ。社員が健康を損なって欠勤するというアブセンティズム(absenteeism)は、企業の収益に直結しかねない。…
筆者:神戸大学大学院 法学研究科 教授 大内 伸哉
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成30年4月2日第3155号11面 掲載