【特別寄稿】今、改めて見直す―OSHMSの上手な〝回し方〟(上) ヒューマンファクターへの限界
2018.04.05
【安全スタッフ】
第Ⅰ 従来型労働安全衛生対策の段階
Ⅰ 昭和における労働災害の発生状況
昭和30年代および40年代における高度経済成長期の末においても、死傷者数約35万人、死亡者数4330人ならびに休業8日および4日以上の業務上疾病の疾病者数約2.6万人と労働災害が多発し、極めて深刻な事態にあった。その後、昭和50年代および60年代における経済安定成長期の末になって、高度経済成長期末に比べ死傷者数約23万人の著減、死亡者数約2549人および休業4日以上の業務上疾病の疾病者数約1.3万人とほぼ半減となって労働災害の発生は全体的に大幅に減少した。
この結果、昭和年代末には労働災害の多発状況は沈静化した。…
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平成30年4月1日第2303号 掲載