【事故防止 人の問題を考える】第38回 安全帯を考える
2018.04.09
【安全スタッフ】
墜落防止の最後の砦に
今回のテーマは安全帯です。毎年の墜落死亡災害をみると、安全帯を使っていれば助かったものが、本当に数多く見受けられます。
建築工事(木造工事除く)では、平成26年に145人の方が亡くなりましたが、このうち45%の65人が墜落によるものです。墜落した場所は、足場からが25人、屋根からが19人、屋上からが5人と、大半がいつも同じようなところから墜落しています。いわゆる繰り返し災害です。
墜落防止対策の基本は手すり、ネットなどの墜落防護措置ですが、何から何まで墜落防護措置を講じることは難しく、最後の砦となるのが安全帯の使用です。…
執筆:労働安全衛生総合研究所 リスク管理研究センター センター長 高木 元也
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平成30年4月15日第2304号 掲載