【平成27年 安全衛生行政の展望】安全管理の“ほころび”懸念/田中 敏章

2015.01.15 【安全スタッフ】
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 明けましておめでとうございます。新年を迎え、皆様のご健勝とご繁栄を心からお祈り申し上げます。

 働くことで生命が脅かされたり、健康が損なわれるようなことは、本来あってはならないことです。しかしながら昨年は、上半期において死亡災害が前年同期より19.4%、休業4日以上の死傷災害が3.6%の大幅な増加となりました。例年にない大雪や、消費税引き上げ前の駆け込み需要の影響も考えられる一方で、これまで労働災害防止活動に積極的に取り組んできた建設業、陸上貨物運送事業などでも死亡災害が大幅に増加しており、経済状況が好転する中で、人手不足が顕在化し、企業の安全衛生管理体制の「ほころび」が懸念されています。

 このため厚生労働省では、労働災害が増加していることへの危機感をすべての業界で共有し、企業の安全衛生活動を総点検して安心して働ける職場づくりを実現するため、…

筆者:厚生労働省 安全衛生部 安全課長 田中 敏章

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平成27年1月15日第2226号 掲載
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