【雇用社会の未来予想図~技術革新と働き方~】第19回 学ぶとはどういうことか/大内 伸哉

2018.05.24 【労働新聞】
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 今後増加が見込まれる個人事業者が経済的に過大なリスクを負わないようにするための法的保障が必要――前回そう説いた筆者は今回、AIがいかに進化しても対処不可能な部分の能力があり、それをどのように身に着けていくかが重要だと諭す。創造力を代表とするそうした能力は、企業が内部の人材に頼るのには限界があるため、外部から調達されるようになる将来を描く。

AIにないスキルを 自立のための学習が重要

コンピュータも学ぶ時代

 いまや機械も学ぶ時代だ。人工知能(AI)の近年の発達は、その学習能力が飛躍的に拡大したことに起因している(機械学習)。AIの機械学習の典型は、「教師付き学習」と呼ばれるものだ。あらかじめ何が正しい答えかを教え込むなかで、正解の特徴を自ら学習し、自ら正答を出せるようになる。

 たとえば、AIによる迷惑メールの識別は、この機械学習の成果だ。…

筆者:神戸大学大学院 法学研究科教授 大内 伸哉

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平成30年5月28日第3162号11面 掲載
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