【今週の注目資料】諸外国における副業・兼業の実態調査(JILPT)
2018.05.31
【労働新聞】
海外でも5%程に留まる
全体に占める副業従事者の割合をみていくと、イギリス3.9%(112万人)、フランス5.4%(139万人)、ドイツ6.9%(307万人)である。アメリカは、被用者全体に対し4.9%(755万人)だった。女性の方が多かったほか、低賃金・低技能の仕事との副業者が多くを占めた。
ドイツでは、パートタイム労働の一種で、月の賃金が450ユーロ未満である「ミニジョブ」の枠内で副業する労働者が多かった。ミニジョブでは、医療、失業などの社会保険は適用されないが、労働者の社会保険料は免除される。一方、使用者は徴収される。
イギリスでは、「専門職」と「サービス・販売職」で副業をする労働者が多い。具体的には、専門職において「教員・教育専門職」や「保険専門職(医師等)」が多くを占めた。サービス・販売職は、小売業などの未熟練職種、保育・介護の分野がめだつ。
アメリカについて、副業をする労働者の主となる職種をみると、多い順に、男性は「消防士」、「健康診断・開業医」、女性は「歯科衛生士」、「心理学者」だった。専門性の高い職種が多い。主の職種の週労働時間は、男性37時間、女性31時間。
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平成30年6月4日第3163号4面 掲載