【人事学望見】第1149回 転職市場における解雇トラブル 外資系でも日本的な対応めだつ
2018.05.31
【労働新聞】
2008年秋のリーマン・ショック当時、東京都心のビルから私物を入れた段ボール箱を抱えて出てくる社員には驚いてしまった。世界一解雇の難しいわが国では、突然の解雇通知が通じるわけはないからだ。またそれに応じる社員の姿に違和感を覚えたものである。
ハシにも棒にもかからぬ
わが国に進出する企業にとっては、長期雇用システム下で戦力を育てていく国内企業とは異なり、即戦力の中途採用者に頼ることになる。人材は玉石混交、外資系企業のトラブルを追う。
日本ストレージ・テクノロジー事件(東京地判平18・3・14)は、転職市場で人材を得る困難さがにじみ出ている。…
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平成30年6月4日第3163号12面 掲載