【短期集中連載 ―新時代を迎えて―今後の「安全衛生管理方針」を考える】第1回 法改正をいかに理解するか/多田 敏基
2018.06.25
【安全スタッフ】
労働安全衛生マネジメントシステム、リスクアセスメント(OSHMS、RA)の導入、メンタルヘルス、働き方改革――この十数年、安全衛生の分野は、大きく変化した。中災防東京安全衛生教育センター非常勤講師の多田敏基さんは変革の時代が進むなか、事業所の現場展開にとって欠かせない全社方針の策定に当たり、新たな課題が生じると指摘した。多田さんは、現場管理を担う管理・監督者に2、3つの方針、計画が同時に示されれば、現場の負担感は極めて大きくなると危惧。今後の全社方針の策定は、現場の管理・監督者の立場に立った総合的な方針作成が欠かせないとした。今号から5回にわたり、「今後の安全健康管理方針」について考える。(編集部)
1.規制対象が多様化
来年は、平成時代が終わり新たな元号を迎えるが、安全健康の世界も大きな変革の時代がきている。この約10年間の数多い法令などの改正のなか、表に示す改正は、今後の安全健康を大きく変える契機となる「3つの特徴」をみることができる。…
執筆:中央労働災害防止協会
東京安全衛生教育センター 非常勤講師 多田 敏基
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平成30年7月1日第2309号 掲載