【ぶれい考】ILO条約の重み/相原 康伸
2018.07.12
【労働新聞】
第107回国際労働機関(ILO)総会が5月28日~6月8日の日程で、スイス・ジュネーブにおいて開催された。委員会によっては白熱した議論が連日深夜まで及んだ。
この機に改めて思うことは、ILO条約が有する意味がいかに重いものかということだ。ILO条約が採択されるには、加盟国の政労使が、過半数ではなく「3分の2」賛成してようやく採択される。投票権は政府が2票、労働者代表と使用者代表がそれぞれ1票ずつ持つ。三者構成で合意形成を図りつつ、政労使「3分の2」の賛成を得るという決して容易とはいえない手続きを経て採択されたILO条約は、やはり批准されるべきものであるし、条約の持つ重みが尊重されなければならない。
今年の総会のトピックスとしては、…
筆者:連合 事務局長 相原 康伸
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成30年7月16日第3169号5面 掲載