【撲滅!職場のパワハラ】第5回 指導との線引き(上) 統一基準設置は困難 事案ごとに判断が必要/岸田 鑑彦
2018.07.26
【労働新聞】
適正範囲決める4事例
前回は、報告書がまとめた職場のパワハラに関する3つの要素のうち「優越的な関係」について検討した。「上司から部下」だけでなく、様ざまな関係において優位性が問題になる。
今回と次回は、2つ目の要素である「業務の適正な範囲を超えて行われること」をみていく。
パワハラ事案において、加害者側は「業務上の指導であった」と主張することが多い。一方で、被害者側は加害者の発言を録音し、発言内容や声のトーンなどを客観的に明らかにするケースが多数だ。…
筆者:杜若経営法律事務所 弁護士 岸田 鑑彦
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平成30年8月6日第3171号10面 掲載