【裁判例が語る安全衛生最新事情】第304回 さいたま市(環境局職員)控訴事件 パワハラへの対応怠り環境調整義務違反 東京高裁平成29年10月26日判決

2018.09.10 【安全スタッフ】
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Ⅰ 事件の概要

 亡Aは、原告X1(父)とX2(母)の息子であり、平成14年7月1日に被告Y市に任用され、業務主事として小学校、中学校、高等学校に勤務していたが、平成14年10月には精神神経科を受診して、心因反応と診断され、さらには、拡張型統合失調症の疑いももたれた。その後、平成16年6月30日には、反復性心因性抑うつ精神病との診断を受けた。そして同年6月ころにはうつ病にり患したとして同年8月末まで、90日間休職した。平成22年6月ころ、亡Xは再度うつ病にり患し、同年6月3日から8月31日までの90日間休職した。平成23年1月には不調ではあったものの、服薬を変更したことにより、症状は改善傾向にあった。…

執筆:弁護士 外井 浩志

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平成30年9月15日第2314号 掲載
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