【イラストで学ぶリスクアセスメント】第180回 スタッカークレーンの災害
2018.10.26
【安全スタッフ】
今回は、立体自動倉庫内のスタッカークレーン〔*1〕の修理作業中、ラックの「固定はしごの背もたれと手すりの間」に挟まれの災害をテーマにします。
〔*1〕スタッカークレーンは直立した2本のガイドフレーム(マスト)に沿って、上下するフォークを装備し、フォーキングによって倉庫などのラック(荷物を載せる台)の荷を出し入れするために使用されている。スタッカークレーンの種類は、「入荷昇降式(普通型)と荷昇降式〔図①・②〕」があり、いずれも「床上型・懸垂型・天井クレーン型〔図③~⑤〕」の3つに分類されている。図③は、スタッカークレーンが床上の走行レールを走行する。図④は、スタッカークレーンはラック上部に備えられた走行レールに懸垂されて走行する。図⑤は、ガーダーにトロリを設け、荷台が昇降するマストを備えている。
《スタッカークレーンの構造・運転資格等》
構造はつり上げ荷重〔*2〕が「500kg以上のもの」と、「500kg未満のもの」〔安衛法のクレーン則・クレーン構造規格の適用外〕に大別されている。スタッカークレーンは、特に危険な件業を必要とする機械なので、…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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平成30年11月1日第2317号 掲載